御開(読み)おひらき

精選版 日本国語大辞典 「御開」の意味・読み・例文・類語

お‐ひらき【御開】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 開くことを丁寧にいう語。
    1. [初出の実例]「能(いい)粕庭羅(かすてら)をもらったから、お開きとしやうとかの折を明ける」(出典:人情本・閑情末摘花(1839‐41)初)
  3. 落ちのびること、また、逃げることの忌み詞。退却。
    1. [初出の実例]「只先づ筑紫へ御開(ヒラ)き候へかし」(出典:太平記(14C後)一五)
  4. 婚礼などの祝宴、また広く宴会などが終わること、会が終わって帰ることの忌み詞。閉会。しまい。
    1. [初出の実例]「知ったぶり下女おひらきをやたらいい」(出典:雑俳・川傍柳(1780‐83)一)
  5. 遊郭で、会食を終わり、それぞれ敵娼(あいかた)寝室へ入ることをいう。
    1. [初出の実例]「『サアサアお暇が出たから御勝手次第』〈略〉『おひらきにしなせへ』」(出典:洒落本・廓宇久為寿(1818)前)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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