微量金属欠乏症

六訂版 家庭医学大全科 「微量金属欠乏症」の解説

微量金属欠乏症
(内分泌系とビタミンの病気)

 ここでは、亜鉛(あえん)および銅の2種類について概説します。

亜鉛欠乏症

 亜鉛は、生体内で多くの酵素の構成成分として作用しています。先天的に腸からの亜鉛の吸収障害がある腸性肢端皮膚炎(ちょうせいしたんひふえん)の患者さんでは、痂皮(かひ)(かさぶた)を伴う皮膚炎、脱毛、難治性下痢、発育不良や免疫力の低下がみられます。

 また、健康な人でも軽度~中等度の亜鉛欠乏が生じると、味覚異常が生じることがよく知られています。

銅欠乏症(メンケス病)

 メンケス病は、先天的に腸からの銅吸収障害がある病気です。特有な縮れた毛髪をもち、けいれん、筋肉の緊張低下や精神・知能の遅れなどが生じます。

 治療法としては、注射による銅の補充を行います。軽症例には有効な場合がありますが、重症の場合は予後が不良で、ほとんどの患児が3歳ころまでに死亡します。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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