心の猿(読み)ココロノサル

デジタル大辞泉 「心の猿」の意味・読み・例文・類語

こころ‐の‐さる【心の猿】

《「心猿」を訓読みにした語》煩悩ぼんのうが激しく抑えがたいことを、落ち着きのない猿にたとえていう語。→意馬心猿いばしんえん
「―の悪戯にて縺初もつれそめし恋のいとぐちのむかしがたり」〈逍遥当世書生気質

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精選版 日本国語大辞典 「心の猿」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 の 猿(さる)

  1. ( 「心猿(しんえん)」の訓読み ) 煩悩(ぼんのう)、妄念のために情意が乱れて落ち着かないことを、猿の挙動がせわしく騒がしいのにたとえていう。
    1. [初出の実例]「さはがしく共教へあらばうかぶ心の猿沢の池の蓮の台(うてな)に座せん」(出典:光悦本謡曲・采女(1435頃))

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