意馬心猿(読み)イバシンエン

デジタル大辞泉の解説

いば‐しんえん〔‐シンヱン〕【意馬心猿】

仏語。馬が奔走しが騒ぎたてるのを止めがたいように、煩悩妄念などが起こって心が乱れ、抑えがたいこと。

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大辞林 第三版の解説

いばしんえん【意馬心猿】

〘仏〙 妄念や煩悩ぼんのうが激しく、心の乱れが抑えられないのを、奔馬や野猿が騒ぐのを抑えがたいさまにたとえた語。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

意馬心猿
いばしんえん

人間の欲情の自制しがたいことのたとえ。本来は仏語で、煩悩や情欲のために乱れる人間の心の抑えがたいさまを、疾走する馬や騒ぎたてる猿の抑えがたいことに例えた『参同契(さんどうかい)』「発揮(はっき)中」による。『趙州録遺表(ちょうしゅうろくいひょう)』には「心猿跳(おど)るをやめ、意馬馳(ち)を休む」などとある。[田所義行]

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精選版 日本国語大辞典の解説

いば‐しんえん ‥シンヱン【意馬心猿】

〘名〙 (馬が走り回り、猿が騒ぎ立てるのを制しがたいところから) 仏語。煩悩、情欲のために、心の乱れをおさえがたいこと。
※両足院本山谷抄(1500頃)四「人胸中は意馬心猿と云て、物忩な者ぞ」

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世界大百科事典内の意馬心猿の言及

【動物】より

…なお,馬はプラトンからS.フロイトに至るまで情欲のシンボルとしても考えられてきた。仏教にも〈意馬心猿〉ということばがあって統制しがたい私欲のたとえとする。 ヨーロッパ以外の地域でも,狩猟生活,牧畜生活,農業生活に応じて,それに対応する動物イメージが生まれてくる。…

※「意馬心猿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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