心を尽くす(読み)ココロヲツクス

デジタル大辞泉 「心を尽くす」の意味・読み・例文・類語

こころく・す

心の底から思ってする。できる限りのことをする。「―・した看病

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「心を尽くす」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 を 尽(つ)くす

  1. 真心を込める。精魂を傾ける。
    1. [初出の実例]「思ふらむ人にあらなくにねもころに情尽(こころつくし)て恋ふる吾かも」(出典万葉集(8C後)四・六八二)
    2. 「さるは、限りなう心をつくし聞ゆる人に、いとよう似奉れるがまもらるなりけり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若紫)
  2. 精根を使い果たす。神経をすり減らす。さまざまに心を痛める。気をもむ。
    1. [初出の実例]「うはへなき妹にもあるかもかくばかり人の情乎令尽(こころヲつくさく)思へば」(出典:万葉集(8C後)四・六九二)
    2. 「海山の道に心をつくし果てないしのはちの涙ながれき」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))

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