心マッサージ(読み)しんまっさーじ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

心マッサージ
しんまっさーじ

心停止をきたした場合に、心臓を圧迫することによって心臓からの血流を維持しようとする方法で、心臓マッサージともいう。心臓はいったん停止しても、種々の処置によってふたたび拍動を開始することがあるが、心停止により脳への血流が数分間以上停止すると、脳は不可逆的な障害をきたし、その後心拍動が再開し、脳への血流が回復しても、意識の回復は望めない。したがって、心マッサージは心停止後ただちに開始する必要がある。この際、以前は同時に人工呼吸を行うのが原則であったが、最近では人工呼吸なしで心マッサージのみを行う蘇生法でも効果はあるとされており、人工呼吸が行えない状況下でも、心マッサージは継続して行うべきとされている。たとえ心停止をきたしても、適切かつ迅速な心マッサージ、人工呼吸によって、なんら後遺症を残すことなく救命された症例は数多い。

[片岡敏樹]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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