心得違(読み)こころえちがい

精選版 日本国語大辞典 「心得違」の意味・読み・例文・類語

こころえ‐ちがい‥ちがひ【心得違】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 心得を誤ること。道理にはずれた行為や考え方をすること。また、その人。心得損ない。
    1. [初出の実例]「本下賤なる人なれば才智有べければ不苦と言事も、亦心得違也」(出典:政談(1727頃)三)
    2. 「それは手前の得手勝手、罪を小岩へ塗(なす)らうとは、以ての外の心得違(ココロヱチガ)ひ」(出典:人情本・恩愛二葉草(1834)二)
  3. 思い違い考え違い誤解。心得損ない。
    1. [初出の実例]「すべての田舎唄は、濁音で音声がだみてゐやす。夫をうれしがってうたふは、チト心得違(ココロエチガヒ)たらう」(出典:滑稽本浮世風呂(1809‐13)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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