得手勝手(読み)エテカッテ

デジタル大辞泉 「得手勝手」の意味・読み・例文・類語

えて‐かって【得手勝手】

[名・形動]他人のことは考えず、自分都合のよいように行動すること。また、そのさま。わがまま。「得手勝手が過ぎる」「得手勝手な注文」
[類語]勝手わがまま好き自分勝手手前勝手身勝手好き勝手気随気任せほしいまま奔放自由気まま自由自在縦横縦横無尽意のまま思いのまま思い通り自在随意任意ランダム無作為恣意存分ぞんぶん不羈ふきフリーフリーダムリバティー人を人とも思わない眼中人無し聞く耳を持たない横紙破りふんぞり返る自己中

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精選版 日本国語大辞典 「得手勝手」の意味・読み・例文・類語

えて‐かって【得手勝手】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 他人や周囲のことは構わず、自分の都合ばかりを考えることやそのように行動すること。また、そのさま。わがまま。自分勝手。
    1. [初出の実例]「寒菊や寒さを花の得手勝手〈頼久〉」(出典:俳諧・毛吹草追加(1647)中)
    2. 「人々の得て勝手で立た儀則で」(出典:絅斎先生仁義礼智筆記(18C初))

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四字熟語を知る辞典 「得手勝手」の解説

得手勝手

他人や周囲のことはかまわず、自分の都合ばかりを考えることやそのように行動すること。わがまま。自分勝手。

[活用] ―な。

[使用例] 今まで洗いものすべて敏子にさせて、その点ではお嬢さんのようにしてきたひろ子は、敏子がいなくなったときの不便をおもった。しかし表面に浮かんでくる感情は、父親の得手勝手への不満であった[佐多稲子泥人形|1960]

[使用例] 無理して愛を唱えているから、敵を愛せよという寸法になっちまうのだ。得手勝手な言い草じゃあないか[小川国夫*或る聖書|1973]

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