心確か(読み)ココロタシカ

デジタル大辞泉 「心確か」の意味・読み・例文・類語

こころ‐たしか【心確か】

[形動ナリ]
思慮分別に富んでいるさま。考えがしっかりしているさま。
「仕うまつる人の中に、―なるをえらびて」〈竹取
心持ちのしっかりしているさま。心丈夫
「さりながら―におぼし召せ」〈浄・曽根崎
[類語]考え深い思慮深い思慮分別心有る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「心確か」の意味・読み・例文・類語

こころ‐たしか【心確・心慥】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙
  2. 考えが堅実であるさま。思慮分別に富んでいるさま。判断力にすぐれているさま。
    1. [初出の実例]「仕うまつる人の中に、心たしかなるをえらびて」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
  3. 詩歌文章などの内容をしっかりとつかんでいるさま。表現したいものを確実に認識しているさま。
    1. [初出の実例]「詩歌の道はただ、心たしかにて言葉の花を咲かせ、玉の中に玉をみがくべき物なり」(出典:筑波問答(1357‐72頃))
  4. 心丈夫であるさま。心強いさま。
    1. [初出の実例]「去ながら心慥に思召せ、大坂をせかれさんしてもぬすみかやきの身ではなし」(出典:浄瑠璃・曾根崎心中(1703))

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