デジタル大辞泉
「筑波問答」の意味・読み・例文・類語
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筑波問答 (つくばもんどう)
連歌論。二条良基著。1巻。1372年(応安5)ごろ成立。老翁に連歌のことを尋ねるという設定で,当時の注釈書に多い問答体の形式をとる。全17ヵ条。文芸としての連歌の確立を宣言した書で,その歴史や効用を説いて連歌の権威づけを図り,ついで連歌の学習法,発句(ほつく),風体(ふうてい),式目,賦物(ふしもの)などについて記述。連歌の特質や作法をよくまとめた入門書として,室町末期以後ひろく読まれた。
執筆者:赤瀬 信吾
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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筑波問答
つくばもんどう
南北朝時代の連歌学書。二条良基作。1巻。応安5 (1372) 年奥書。良基の学書のなかで文章,内容ともに趣を異にしている。ある貴人の邸宅を訪れた老翁が,主人の問いに答えて,連歌の歴史や正しいあり方など,17の項目にわたって教えるという物語的形式をとっている。宗祇の『吾妻問答』とともに後世に重んじられた。本書には連歌を権威づけようとする傾向がみられ,『菟玖波集 (つくばしゅう) 』や『連歌新式』 (『応安新式』) とともに,連歌の確立に努めた良基の記念碑的作品である。
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筑波問答
つくばもんどう
南北朝時代の連歌(れんが)論書。二条良基(よしもと)著。1357年(正平12・延文2)以後、1372年(文中1・応安5)以前に成立。常陸(ひたち)国筑波から参上した老翁に連歌の道について質問し、老翁がそれに答えるという形式で叙述が進められている。内容は連歌概論ともいうべきものであるが、連歌の本質、特質、役割を明らかにすると同時に、連歌が和歌と同じく由緒の正しい文学であることを説くのに主力が注がれており、救済(きゅうせい)と良基による連歌道の確立を宣言する理論書とみることのできるものである。
[木藤才蔵]
『木藤才蔵他校注『日本古典文学大系66 連歌論集他』(1961・岩波書店)』
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筑波問答【つくばもんどう】
南北朝時代の連歌論書。二条良基著。1372年ごろに成立。老翁に連歌についてたずねるという設定の問答体で,連歌の名称,起源,変遷,作法,風体等を記す。連歌論として初めての体系的叙述で,連歌を伝統文学と同じ地位にまで高めた。室町後期以降,連歌の入門書として広く読まれた。
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筑波問答
つくばもんどう
室町前期,二条良基の連歌論書
『連歌問答』ともいう。1372年以前の成立。1巻。問答体で連歌の歴史・作法・式目などを説き,連歌を和歌と対等の地位に引き上げようとした。
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
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