六訂版 家庭医学大全科 「心臓電気生理学的検査」の解説
心臓電気生理学的検査
(循環器の病気)
心臓の電気的興奮を体の表面に置いた電極から記録したものが、(体表)心電図です。心電図は循環器疾患の診断には大変有用ですが、不整脈の詳細な診断には少し大ざっぱなところもあります。
心臓の内側に2つの小さな電極を直接接触させると、その2つの電極の間にある心房(または心室)の電気的興奮が直接記録できます。それを心腔内心電図といいます。
電気刺激
心腔内心電図を記録できる電極に外部から微弱な電流を流すと、心腔内のその場所を興奮させる(電気刺激する)ことが可能です。太い静脈や動脈を経由して先端に電極のついたカテーテルを心臓の特定の場所に置いた状態で、いろいろなタイミングで電気刺激を加えたり、電気的興奮を記録することにより、
このように、心腔内心電図を記録しながら電気刺激を加えることによって、不整脈の診断、評価をする検査を心臓電気生理学的検査といいます。
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報