忌ま忌ましさ(読み)いまいましさ

精選版 日本国語大辞典 「忌ま忌ましさ」の意味・読み・例文・類語

いまいまし‐さ【忌忌さ】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形容詞「いまいましい」の語幹接尾語「さ」の付いたもの )
  2. 慎みはばかるべきこと。不吉なこと。いかにもいやな感じであること。また、その度合
    1. [初出の実例]「新しき年のいまいましさにや、いと黒きなどはなうて、浅葱(あさぎ)の濃き薄きなど、珍しきさまに、あまたうち重ねて」(出典狭衣物語(1069‐77頃か)四)
  3. してやられたり、思うようにならなかったりして、いかにも腹立たしいこと。また、その度合。
    1. [初出の実例]「男として女房に軽く見らるる忌々(イマイマ)しさ」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴二八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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