忌部子首 いんべの-こびと
?-719 飛鳥(あすか)-奈良時代の官吏。
壬申(じんしん)の乱のとき大海人(おおあまの)皇子方の大伴吹負(おおともの-ふけい)に属した。天武天皇9年弟の色弗(しこぶち)とともに連(むらじ),のち宿禰(すくね)の姓(かばね)をあたえられる。10年川島皇子らとともに歴代天皇の系譜などをまとめる。のち伊勢(いせ)神宮奉幣使,出雲守。従四位上。養老3年閏(うるう)7月死去。名は首(おびと)ともいい,子人ともかく。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の忌部子首の言及
【出雲国】より
…出雲国には意宇,島根,秋鹿,楯縫,出雲,神門,飯石,仁多,大原の9郡がおかれ,10世紀前半までに意宇郡東部を割いた能義郡が加わった。出雲国に来任した国司で最初に確認できるのは708年(和銅1)の忌部子首(いんべのこおびと)である。彼は天武朝に帝紀・上古諸事を記定した一人であり,このことは,記紀の出雲神話の構成や撰述の考察に示唆するところが多い。…
※「忌部子首」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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