志乎神社(読み)しおじんじや

日本歴史地名大系 「志乎神社」の解説

志乎神社
しおじんじや

[現在地名]志雄町荻島

鍵取かぎとり山西麓に鎮座祭神は須佐之男命で、大己貴命・建御名方命を配祀。旧郷社。「延喜式」神名帳に載る羽咋郡の「志乎神社」に比定される。江戸時代には鍵取明神とよばれ、荻島おぎのしま荻谷おぎのやち敷波しきなみ三ヵ村の氏神であるためさんヶ宮ともいう、社地は現在も上記三ヵ村の入会地。式内志乎神社を子浦しおの子浦神明社(現子浦出雲神社)に比定する説(「三州奇談」「能登名跡志」など)もあるが、承応二年(一六五三)までに成立していた「三州式内等旧社記」には「志雄荘志雄山鎮座、祭神月読命、志雄一荘之惣社、今称鍵取明神」、宝暦一四年(一七六四)の旧蹟調書に「鍵取大明神は、羽咋郡荻島・荻谷・敷波三村入合地鎮座、志乎神とも唱」とみえ(能登志徴)、当社の文久三年(一八六三)の棟札にも「志乎神社」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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