応用気象(読み)おうようきしょう(その他表記)applied meteorology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「応用気象」の意味・わかりやすい解説

応用気象
おうようきしょう
applied meteorology

応用を目的とした気象学の一分科。気象と生活との関係,気象情報の利用法,気象改造の方法などを主として取り扱う。境界領域を扱う学問で,含まれる分野は非常に広い。応用の対象面からは農業気象学(→農業気象),森林気象学,海洋気象学航空気象学(→航空気象),衛星気象学,工業気象学などに分かれ,取り扱う気象要素によっては,電波気象学,水文気象学などに,それぞれ分かれる。方法論的な面からは気候学,天気予報論,季節学,気象災害論などに分けられる。現実の複雑な問題を取り扱うため,基礎科学とは異なり,経験,統計観察,実験などを基礎とした帰納的な方法が重視される。

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