思ひ譲る(読み)オモイユズル

デジタル大辞泉 「思ひ譲る」の意味・読み・例文・類語

おもい‐ゆず・る〔おもひゆづる〕【思ひ譲る】

[動ラ四]世話などを、安心して人に任せる。頼む。
「―・る人なきをば、とりわきて後めたく見煩ひはべる」〈・若菜上〉

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精選版 日本国語大辞典 「思ひ譲る」の意味・読み・例文・類語

おもい‐ゆず・るおもひゆづる【思譲】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 世話などを他の人に頼む。とくに、ある人が結婚相手にふさわしいと考えて、自分の娘や愛情の薄らいだ女性を任せたり、譲ったりする。
    1. [初出の実例]「女御子(みこ)たちを、あまたうち捨て侍るなん、心苦しき中にも、又思ゆづる人なきをば、とりわき後(うしろ)めたく、見わづらひ侍る」(出典源氏物語(1001‐14頃)若菜上)

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