思付(読み)おもいつき

精選版 日本国語大辞典 「思付」の意味・読み・例文・類語

おもい‐つきおもひ‥【思付】

  1. 〘 名詞 〙
  2. あるものに心を寄せること。ひいきすること。また、人が好意を寄せるような外見
    1. [初出の実例]「人さまの評判で、おもひ付のないお客も、お心のむいてくる物でござんす」(出典:浮世草子・傾城色三味線(1701)湊)
  3. 思い巡らしたあげく、または、ふと考えが心に浮かぶこと。また、その考え。着想考案
    1. [初出の実例]「おなしおもひつきにて、油がはらけと油樽と、人の智恵ほどちがふたる物はなかりし」(出典:浮世草子・世間胸算用(1692)五)
  4. ( 形動 ) おもしろい、気にいったと感じる物事のさま。また、うまい考え。よい着想。
    1. [初出の実例]「銭やすでおもひ付な格子、造作は戸棚ひとつ」(出典:俳諧・誹讔三十棒(1771))
  5. 明治時代、奇風を好む女子が結った髪型。おもいつきがた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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