精選版 日本国語大辞典 「思付」の意味・読み・例文・類語
おもい‐つ・く おもひ‥【思付】
[1] 〘自カ四〙 心をひかれる。好意をもつ。
(イ) 愛情をよせる。惚れこむ。懸想(けそう)する。
(ロ) 好感を持つ。親しみ懐(なつ)く。心服する。味方する。
[2] 〘他カ五(四)〙 ある考えが心に浮かぶ。考えつく。思い当たる。思い出す。
[3] 〘他カ下二〙 ⇒おもいつける(思付)
おもい‐つき おもひ‥【思付】
〘名〙
① あるものに心を寄せること。ひいきすること。また、人が好意を寄せるような外見。
※浮世草子・世間胸算用(1692)五「おなしおもひつきにて、油がはらけと油樽と、人の智恵ほどちがふたる物はなかりし」
③ (形動) おもしろい、気にいったと感じる物事のさま。また、うまい考え。よい着想。
④ 明治時代、奇風を好む女子が結った髪型。おもいつきがた。
おもい‐つ・ける おもひ‥【思付】
〘他カ下一〙 おもひつ・く 〘他カ下二〙
① (あることを)考えつく。思い当たる。
② 心をよせる。思いをよせる。
※右京大夫集(13C前)「枕にも人にも心おもひつけてなごりよなにときみぞいひなす」
おぼし‐つ・く【思付】
〘自カ四〙 (「おもいつく(思付)(一)」の尊敬語) 好意をお持ちになる。愛情をお寄せになる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報