思春期乳腺炎(読み)ししゅんきにゅうせんえん(その他表記)Pubertal Mastitis

家庭医学館 「思春期乳腺炎」の解説

ししゅんきにゅうせんえん【思春期乳腺炎 Pubertal Mastitis】

[どんな病気か]
 若い女性の乳腺が腫(は)れてきたり、しこりができたりする病気で、ときには男性におこることもあります。
 乳腺の腫れやしこりは、片側だけのことも、両側に同時にできることもあり、乳房全体におよぶことも、一部分だけのこともあります。
 腫れたり、しこりができたりした部位には痛みがあり、圧迫すると乳頭(にゅうとう)から透明な分泌物(ぶんぴつぶつ)が出ます。わきの下のリンパ節が腫れることもあります。
 これは、乳腺に感染などの炎症がおこっているのではなく、思春期の性ホルモン分泌の異常によって、乳腺が刺激されておこるもので、治療の必要はありません。
 思春期乳腺炎は、数週間で自然に治りますが、痛みなどの症状が強いときは、氷のうなどで乳房を冷やすと、症状はやわらぎます。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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