思違(読み)おもいちがう

精選版 日本国語大辞典 「思違」の意味・読み・例文・類語

おもい‐ちが・う おもひちがふ【思違】

[1] 〘他ハ下二〙 ⇒おもいちがえる(思違)
[2] 〘他ワ五(ハ四)〙 =おもいちがえる(思違)
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉一〇「らんばうものとおもひちがひからめとらんとするに」

おもい‐ちがえ おもひちがへ【思違】

※帰去来(1901)〈国木田独歩一八「解(わか)りました! 僕が全く思(オモ)ひ違(チガ)へをして居ました」

おもい‐たが・う おもひたがふ【思違】

[1] 〘他ハ下二〙 考え違いをする。思い誤る。思い違える。
※宇津保(970‐999頃)内侍督「そのすまひの日、仁寿殿にてなむきこしめしける。なえん思ひたがへたるなるべし」
[2] 〘他ハ四〙 (一)に同じ。

おもい‐ちが・える おもひちがへる【思違】

〘他ア下一(ハ下一)〙 おもひちが・ふ 〘他ハ下二〙 物事をまちがって受け取る。まちがってそうだと思いこむ。思い誤る。おもいちがう。
四河入海(17C前)一四「かまいて人の物を思いちかへたも不苦ぞ」

おもい‐ちがい おもひちがひ【思違】

〘名〙 物事をまちがって考えること。また、その考え。勘違い。おもいたがい。おもいちがえ。
浄瑠璃心中宵庚申(1722)下「ちっとの思ひちがひでくらうさせた」

おもい‐たがい おもひたがひ【思違】

〘名〙 おもいちがい。考え違い。おもいたがえ。
※西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉八「喧𠵅ぞと思ひたがひのちらし髪結ぶこころの解ぬ言の葉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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