急性内斜視(読み)きゅうせいないしゃし

知恵蔵mini 「急性内斜視」の解説

急性内斜視

右眼もしくは左眼黒目内側に寄って戻らなくなる症状のこと。生後6カ月以降に発症する後天内斜視の一種。物が二重に見えるようになる「複視」が主な症状で、2010年代後半頃から若者患者が増加した。原因として、スマートフォンの長時間の使用が指摘されている。至近距離で物を見ると黒目が内側に寄るが、スマートフォンの画面を見つづけることで、その状態を固定してしまう可能性がある。医療関係者は急性内斜視の予防に、スマートフォンを目から30センチメートル以上離して使うことや、10分程度に1回、遠くを見ることを勧めている。

(2019-5-23)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報