精選版 日本国語大辞典 「黒目」の意味・読み・例文・類語 くろ‐め【黒目】 〘 名詞 〙① 眼球の中央の黒い部分。角膜の部分。くろまなこ。くろめだま。[初出の実例]「御眼広くなかく黒眼はすくなく白眼はおほし」(出典:春日権現験記絵詞(1309)一七)② 物を量る目方の名。一六〇匁(六〇〇グラム)を一斤(きん)とする。唐目(からめ)。[初出の実例]「俗に唐目、又黒目と称す。〈略〉是一種の衡法也」(出典:地方新書(1847)(古事類苑・称量三))③ 銅と鉛の合金。にぐろめ。[初出の実例]「赤銅(紫銅)の合せやうは、銅(クロメ)め拾匁に、極上は金め八分八りん」(出典:万金産業袋(1732)二)④ 魚「ぼら(鰡)」の異名。またその幼魚をいう。〔延宝八年合類節用集(1680)〕 くろい【黒】 目(め) 確かな眼力。しっかりした観察眼。[初出の実例]「賤の方の心底黒い眼で見抜いて置いた」(出典:浄瑠璃・本朝二十四孝(1766)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例