怪げ・妖げ・奇げ(読み)あやしげ

精選版 日本国語大辞典 「怪げ・妖げ・奇げ」の意味・読み・例文・類語

あやし‐げ【怪げ・妖げ・奇げ】

〘形動〙 (形容詞「あやしい」の語幹接尾語「げ」の付いたもの)
① 不思議だ、変だと思うさま。また、そう思わせるようなさま。
蜻蛉(974頃)中「あふ者、見る人、あやしげに思ひて、ささめきさわぐぞいとわびしき」
※身のかたみ(室町中頃)「くすしいとあやしげにうちかたぶきつつ」
② みすぼらしいさま。卑しいさま。
※宇津保(970‐999頃)楼上上「いひしらぬやまざとのやうになりたるはべり。〈略〉いとあやしげになむはべる」
太平記(14C後)一八「主上をば怪(アヤシ)げなる張輿(はりごし)に召替させ進(たてまつ)って」
③ えたいのしれない感じであるさま。
※めぐりあひ(1888‐89)〈二葉亭四迷訳〉「怪気な『レース』を付け、古びた手袋をはめた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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