コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

レース レース lace

翻訳|lace

11件 の用語解説(レースの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

レース
レース
lace

糸の輪奈 (ループ) を基本に,からみ,組み,編みなどによってつくられたすきまのある装飾的な布地。古代エジプトの網地やオリエントの房飾りなどに発生の兆しがみられるが,中世ヨーロッパでおもに修道院での手仕事として存続した。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

レース(lace)

糸で網目状の透かし模様を編み、布状にしたもの。また、布地に刺繍(ししゅう)などで透かし模様を施したもの。 夏》

レース(lathe)

旋盤。「ウッドレース

レース(race)

陸上・水上などでゴールをめざして争うこと。競走・競泳・競漕などの競技。「中距離―」「オート―」
一般に、競争。「ペナント―」「頭取―」

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

レース

糸で透かし模様を編んだもの。広義には布に透かし模様を刺繍(ししゅう)したものも含める。手編みレースと機械レースに大別され,手編みレースには針で編むニードル・ポイント・レースや糸巻を使うボビン・レースがある。
→関連項目ドロン・ワーク

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

レース【lace】

衣服や衣服の装飾,アクセサリーカーテンテーブル掛けなどの部屋飾りに用いられる透し模様のある布。俗ラテン語のラキウムlacium(〈結んでできる輪〉の意)を語源とし,1本または何本かの糸を,かがる,からげる,編む,結ぶ,より合わせる,組み合わせるなどして透し模様にしたものをいう。しかし広義には,はじめに布があってその布の一部を切り取る,織り糸を引きしぼる,あるいは抜き取ってかがるなどして透し模様にしたもの,また網状の布(ネットチュールなど)に模様を刺繡してレース状に加工したものもレースの名で呼ばれる

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

レース【lace】

糸を編んだり撚ったりして、透かし模様を作って布状にしたもの。 「 -のカーテン」

レース【lathe】

旋盤。

レース【race】

人種。

レース【race】

競争。ゴールを目指して争うこと。競走・競漕・競泳・競馬など、スポーツについていうことが多い。 「ボート--」 「ペナント--」 「対抗-」 「総裁-」

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

レース
れーす
lace

糸を操作することによって透かし模様をつくりだしたもの。その技術とくふうによって模様は複雑、多様になる。また布地に透かし模様でつくった刺しゅうもレースとよぶ。[田村彰三]

歴史

エジプトやインカの遺跡から、糸を巻いたボビン(糸巻)や精巧なレース織が発見され、欧州各地からスプラング(渡した糸をねじってつくるレース)が発掘されている事実から、古い伝統と歴史をもっていることがわかる。15世紀ごろには修道院の尼僧の日課としてつくられ、繊細で華麗なレース類が考えられた。網地をつくり模様の箇所を埋めるフィレ・レース、ドロンワーク、カットワークなどが生まれたのもこのころである。16世紀ごろになると、豪華な刺しゅうから清楚(せいそ)な衣装へと関心が変わり、布地を四角や丸角に切り取って糸を渡してかがる「レチセラ」、さらに布地に制約されない「プントインアリア」から、ニードルポイント・レースへと発展した。
 フランスのルイ王朝では、豪華なレースが宮廷衣装として不可欠のものとなり、男性もレースを使用するなど、大量のものが要求され、各地で独得のレースがレース職人によってつくられた。また、婦人のたしなみとしてレース作りが広まり、現在のレースの諸技法はこのころに確立されたといっていい。やがてフランス革命が起こり、レースの需要は激減してレース職人は失業するが、手作りのレースは婦人の趣味として続けられた。[田村彰三]

日本のレース

わが国のレースは奈良時代ごろから羅(ら)、絽(ろ)、紗(しゃ)などの織物類が装束や着尺としてつくられ、寺院の飾り結び、馬具の七宝結びなど、わずかに使用されている。
 現在のいわゆるレース類は、明治の文明開化に伴い外国から伝来したもので、鹿鳴館(ろくめいかん)時代の欧風衣服の使用、洋服の普及とともに、レース編みは婦人の教養として普及した。糸、羊毛などの輸入とともに技術書も輸入され、日本人好みの繊細さが、やがて手内職として全国的に普及、レースを逆に輸出するまでになった。第二次世界大戦後、衣服としての編物、レースが必要となり、新しい糸、素材の開発に伴い、それにあわせた各技法のレースが流行するようになっている。[田村彰三]

レースの種類


ニードルポイント・レース
縫針を使うもので、厚手の紙または固めの布に模様を描き、輪郭線に糸を沿わせて別糸で留める。その糸を土台にして、模様の空間を種々のかがりで埋める。模様の間や縁との間に糸を渡し、その糸を芯(しん)にしてかがってつないだり(ブリッジ)、地埋めかがりで埋めて(グランド)から、模様の輪郭に別糸をのせ、ボタンホールステッチをして立体的にし、最後に紙または布にとじつけた別糸を切り離して仕上げる。[田村彰三]
バテン・レース
厚手の紙に描いた模様にあわせて、機械製のブレード(幅0.5~1.0センチ)をとじつけ、ブレードの合わせ目をつなぎ、模様の空間をかがって埋め、とじつけた糸を切って土台からはずして仕上げる。[田村彰三]
ボビン・レース
糸を交差させたり、組み合わせてつくるレースで、糸をボビンに巻いて操作するのでボビン・レースといわれ、また台(ピロー)にピンで留めながらつくるので、ピロー・レースともいわれる。たくさんの糸を使う場合でも、操作する糸は4本を単位にする。動作は渡す(クロス)、ねじる(ツイスト)の二つだけだが、ピンの打ち方、進め方で形や模様がつくられる。[田村彰三]
マクラメ・レース
糸を指先で結び合わせてつくる。1本の糸を芯糸にして2回ずつ結ぶ巻き結び(横巻き結び、斜め巻き結び)、2本の糸を交互に芯糸にして結ぶくさり結び、4本の糸の2本を芯糸にして残り2本で交互に結ぶ平結びなどが基本で、その応用や素材の変化、色彩などによって平面のもの、立体のものなどがある。[田村彰三]
タッチング・レース
長さ6~7センチメートルの舟型の板をあわせたシャトル(シャットル)に糸を巻き、指先で糸をくぐらせてシャトルの糸を芯糸にした結び目を連続させてつくる。シャトルの糸を輪にして結ぶリング編と、別糸を使って結ぶ2本どり編(ブリッジ編)があり、それを組み合わせて模様をつくる。[田村彰三]
フィレ・レース
網針に糸を巻き、目板(ループの大きさを計る板)に糸を巻いて、前段ループに結び目をつくる。目数の増減、ループの大きさなどで模様や形をつくる。また、つくった網を土台にして、刺しゅうで模様を入れる。[田村彰三]
テネリフ・レース
円形、四角形などに糸を渡しておき、その糸を土台にして別糸で結んだりかがったりして模様をつくる。
〔1〕ニッティング・レース(棒針編みレース) 棒針で連続したループを編成し、他の棒針でそれぞれのループから新しく糸のループを引き出して、段を重ねて編み地を形成する。前段のループからいくつかのループも引き出す「増目」、前段の数ループを、一つのループにまとめてつくる「減目」、新しくループを作る「かけ目」などによって、透けた模様をつくる。
〔2〕クンスト・ストリッケン・レース ドイツ語で芸術編みのことで、ドイツをはじめヨーロッパ各地でつくられた。昔は細糸で、おもに中心から外側に向けて増減目、かけ目などで、花模様、幾何模様が編まれた。
〔3〕クロッシェ・レース(かぎ針編みレース) 糸を輪の状態にしておき、かぎ針またはレース編みで次のループを引き出して、一目ずつ編成しながら編み地を形成する。鎖編み、細編み、中長編、長編のほか、いろいろの技法がある。それらを組み合わせた模様編み地、「方眼編み」「ネット編み」「パインアップル編み」「七宝編み」などがある。ほかにも、おもに中心から編み始め、つなぎあわせる「モチーフ編み」がある。
〔4〕ブリューゲル・レース かぎ針編みで、テープ状に編みながら、図柄にしたがって曲げたり、間をつないでつくる。ゆるやかなカーブがつくられるので、ボーゲン・レース(スキーのあと)ともいわれている。
〔5〕ヘアピン・レース 髪のピンを使ったので、この名称がある。一定の幅に棒を立て、糸を巻きつけながらその中心で編んで両側にループのあるテープができる。
〔6〕アイリッシュクロッシェ・レース イギリスのアイルランド地方でよくつくられていたので、この名前がある。バラ、ブドウ、クローバーなどの草花をモチーフにして、芯糸を入れて浮き上がるように立体的につくる。台布に、編んだモチーフと縁を裏返しにしてとじつけ、その間をピコット付きのネット編みなどで地埋めをして、台布から外してつくる。
〔7〕アフガン・レース 棒棒編みとかぎ針編みの両方の編み方を使う編み方で、棒針の先がかぎ針状になったアフガン針を使う。往きは棒針と同じようにループをつくり、後戻りでかぎ針と同じ一目ずつ目を形成しながら戻る。増減目かけ目によって、透かし模様をつくる。[田村彰三]
チュール・レース
機械製の六角形のメッシュ(チュール)に刺しゅうしてつくるレース。網の目が三方向になるので、それを生かしてターニングステッチ、ボタンホールステッチ、バックステッチなどが使われる。[田村彰三]
レース織
織機を使ってつくるレース。経(たて)糸をねじっておき、緯(よこ)糸を通してつくる。[田村彰三]
機械レース
1589年、イギリスのウイリアム・リーの靴下編機、1808年同国ジョン・ヒスコートのボビンネット機、1828年スイスのパイルマンの刺しゅうレース機などが発明され、手作りレースに近い質感をもたせる模様レースが、動力機械によって量産されるようになった。現在では、ボビン・レース機による撚(より)組織のリバー・レース、チュール・レース、また組紐(くみひも)機によるトーション・レース、メリヤス機によるラッセル・レース、刺しゅう機による刺しゅうレースと、ビニロン生地(きじ)に刺しゅうしておき、あとで生地を溶解して刺しゅう糸だけを残すケミカル・レースなどがつくられる。[田村彰三]
『日本繊維意匠センター編・刊『レースの歴史とデザイン』(1979)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

レースの関連キーワードアクセサリアクセサリーアクセサリーソフト衣料アクセサリーゲームアクセサリーシューアクセサリーソケットギミックアクセサリー気成アクセサリーアクセサリーミュージアム

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

レースの関連情報