恒率乾燥期間(読み)コウリツカンソウキカン

化学辞典 第2版 「恒率乾燥期間」の解説

恒率乾燥期間
コウリツカンソウキカン
constant drying rate period

ある物質乾燥しているとき,その全表面が水の膜で覆われている間は,乾燥は自由水面からの蒸発と同様で,材料温度はほぼ等しい値を示し,乾燥速度一定となる.この期間を恒率乾燥期間といい,乾燥速度は表面温度に対応する飽和水蒸気圧と空気中の水蒸気分圧の差に比例する.乾燥がすすみ,物質の表面に乾いた部分が現れはじめると乾燥速度はしだいに減少し,減率乾燥となる.恒率乾燥が終了する時点での含水率は,限界含水率とよばれている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「恒率乾燥期間」の解説

恒率乾燥期間

 食品などを一定の加熱条件で乾燥する過程時間に対して含水率が一定の割合で減少していく乾燥過程の期間.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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