朝日日本歴史人物事典 「恩田佐吉」の解説
恩田佐吉
生年:正保1(1644)
江戸中期の上野国(群馬県)邑楽郡中谷村名主。享保3(1718)年12月1日上野国邑楽郡館林領の中野村など42カ村の農民が館林藩の検地重課に反対して代官所へ押し入り,さらに江戸へ上ろうとしたが,中山道板橋宿で名主に説得され,代わった名主が江戸藩邸で嘆願し要求が受け入れられた。佐吉は中野村名主竹岸武兵衛,田谷村名主小池藤左衛門と共に,事件の首謀者として処刑された。3名の名主は闕所となり,田畑山林家財は残らず没収された。<参考文献>『館林市誌』,『邑楽町誌』上
(落合延孝)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報