息を盗む(読み)いきをぬすむ

精選版 日本国語大辞典 「息を盗む」の意味・読み・例文・類語

いき【息】 を 盗(ぬす)

  1. 歌謡などで、声を長く引いて歌う場合、または一息に歌わなくてはならない場合に、聞き手に気付かれないようにこっそり息をつぐ。
    1. [初出の実例]「凡(およそ)いきをつぐ事、句あいにてつぐ内にも、又所によりて、いきをぬすみて次(つぐ)在所(ざいしょ)あるべし」(出典:曲附次第(1423頃))
  2. 人のするのを見たりして技芸こつをこっそり会得する。
    1. [初出の実例]「師匠のいきを盗み、剰(あまつさへ)女房迄盗ふとした野良犬奴でござる」(出典:歌舞伎幼稚子敵討(1753)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android