日本歴史地名大系 「息障寺」の解説 息障寺そくしようじ 滋賀県:甲賀郡甲南町杉谷新田息障寺[現在地名]甲南町杉谷岩尾(いわお)山(四七一・一メートル)の南東山腹にある。岩尾山と号する。天台宗。本尊不動明王。参道は杉谷(すぎたに)新田から槙山(まきやま)(現三重県阿山町)に抜ける岩尾越の途中、大沢(おおさわ)池の辺りからついており、分岐点には「岩尾山」と記した天保二年(一八三一)の道標がある。当寺は池原(いけがはら)の延暦寺ともいわれ、最澄の開基と伝える。弘仁元年(八一〇)の建立ともいう。文禄元年(一五九二)に没した養泉が中興とされる。参道途中に松尾芭蕉の「法の花さくや岩尾の普会式」の句碑がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by