最新 地学事典 「恵山火山」の解説
えさんかざん
恵山火山
Esan volcano
北海道亀田半島の東端を形成する更新世後期~完新世の複合火山。中新世の頁岩・凝灰岩を基盤とし,基底直径5km,標高618m, 基盤からの比高約600m。火砕流・溶岩の噴出を主とし,新期の活動で山頂に溶岩円頂丘を形成。活動中心は初期から末期にかけて北西から南東へ移動。カルクアルカリ岩系の輝石安山岩(SiO256~62%)を主とし,しばしば石英の斑晶,まれに角閃石斑晶を含む。フロントの火山としてKに乏しい。山頂の溶岩円頂丘西側の直径約500mの爆裂火口内では活発な噴気活動により硫黄鉱床生成,山麓では硫酸酸性温泉が湧出。1846年の小噴火で東麓に土石流発生,埋没家屋20~30戸,死傷者多数。その後も集中豪雨などで破壊的な土石流・山崩れがしばしば発生。
執筆者:安藤 重幸・勝井 義雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

