恵良城跡
えりようじようあと
[現在地名]北条市上難波
恵良山(三〇二・一メートル)の頂にある城跡。恵良山はその形状から烏帽子山または冠山ともよぶ。
「新編温泉郡誌」に難波次郎長浦の居城とあるが、「予陽郡郷俚諺集」には「元弘年中赤橋駿河守の息駿河太郎重時住
之」とある。「愛媛面影」は「赤橋武蔵守守時の長子重時」としている。「新編温泉郡誌」によると、重時は北条氏の一族で恵良城守備に当たっていたが、北条氏滅亡に際し土居・得能軍を支えきれず建武二年(一三三五)城を脱出、周敷郡鞍瀬山(現周桑郡丹原町)に逃れたという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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