悟絵(読み)さとりえ

精選版 日本国語大辞典 「悟絵」の意味・読み・例文・類語

さとり‐え‥ヱ【悟絵】

  1. 〘 名詞 〙 ある意味を悟らせる目的で描かれた絵。ある教訓や、意味などを絵であらわして、その真意を人に悟らせるもの。また、判じものにした絵。粉と十個の石とを描いて「こ(粉)いし(石)十(とお)」から「恋い慕(した)う」と悟らせたり、かまと輪の絵に「ぬ」の字をつけて「かまわぬ」と読ませたりする類。
    1. [初出の実例]「男子が棒をつきて、を傍にすてをき、箕を片手にもちて、傍に蚊帳をつりたる、狩野永徳が画あり、これは信長公御好にて、気を直(すぐ)にへらをすてかせげば身をもつと云ふと、さとりゑに被仰付」(出典随筆・遠碧軒記(1675)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android