悪ぶ(読み)ワロブ

デジタル大辞泉 「悪ぶ」の意味・読み・例文・類語

わろ・ぶ【悪ぶ】

[動バ上二]悪く見える。見劣りがする。
「そこら大人しき若公達きんだちもあまたさまざまにいづれかは―・びたりつる」〈竹河

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精選版 日本国語大辞典 「悪ぶ」の意味・読み・例文・類語

わる‐・ぶ【悪ぶ】

  1. 〘 自動詞 バ上二段活用 〙
  2. わろぶ(悪━)
    1. [初出の実例]「重しとても、いとかうあまり埋もれたらむは、心づきなくわるびたり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)末摘花)
  3. わるびれる(悪怯)
    1. [初出の実例]「ちっ共わるびぬ大膳」(出典:浄瑠璃・新うすゆき物語(1741)下)

わろ‐・ぶ【悪ぶ】

  1. 〘 自動詞 バ上二段活用 〙 ( 「ぶ」は接尾語 ) 悪く見える。劣って見える。みっともなく見える。わるぶ。
    1. [初出の実例]「衣どものいとあやしう、袴のわろび過ぎたるも思ふに」(出典:落窪物語(10C後)一)

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