日本歴史地名大系 「悪戸新田」の解説
悪戸新田
あくとしんでん
[現在地名]古河市悪戸新田
古河町の
天正一八年(一五九〇)八月の下総国古河検地帳(東京大学史料編纂所影写本)に「あくと」「あく戸」の地名がみえるが、河川沿いの水没しやすい耕地を一般的にアクトとよぶから、これが当地であったかどうかは疑問が残る。寛文四年(一六六四)当時、村として存在したならば、当然村名をみられるはずの「寛文朱印留」にはないので開発の歴史は天正以前にさかのぼったとしても、村としての独立は寛文以降としなければならない。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報