悪戸村(読み)あくどむら

日本歴史地名大系 「悪戸村」の解説

悪戸村
あくどむら

[現在地名]弘前市悪戸

岩木川南岸にあり、弘前から相馬そうま(現中津軽郡相馬村)への街道に沿う。東は常盤坂ときわざか村、西は下湯口しもゆぐち村、北は岩木川を挟んで真土まつち(現中津軽郡岩木町)に接する。村内を二階にかい堰が縦貫

元和年中御家臣姓名大概(津軽史)に、八三騎の一人として「百石 悪戸村喜右衛門」が記される。「青森県租税誌」によれば、本称は悪戸村、旧称は下湯口村、改称が悪戸村とあり、一時下湯口村を称したことがあったと思われる。正保二年(一六四五)の津軽知行高之帳には悪戸村の村名はないが、平賀ひらか郡の新田として下湯口村五五二・九石が記され、他の史料からみても、これが悪戸村をさすものと思われる。寛文四年(一六六四)の高辻帳には、悪戸村の村名とともに七三一石の村高が記され、貞享元年(一六八四)の郷村帳も村高に変化はない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android