ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「惑星間磁場」の意味・わかりやすい解説 惑星間磁場わくせいかんじばplanetary magnetic field 惑星間空間には太陽コロナから吹出す太陽風と呼ばれるプラズマ流が流れている。その太陽風に伴って太陽の磁場が惑星間空間に伸出している。地球の軌道付近で測定されたものは (2~5)×10-5 ガウス (G) ほどの強さをもち,黄道面に平行に太陽から吹流されたような形になっており,おそらく太陽自転の影響でスパイラル状に広がっているのであろう。太陽からの磁場のほかに,各惑星固有の磁場も惑星空間に伸びている。地球にはほぼ 0.5ガウスの双極子磁場があるが,太陽風によって地球磁場は地球から 105km の距離の範囲内に閉じ込められている。水星,火星や金星にはあまり強い磁場はないが,木星や土星にはおそらく 10ガウスぐらいの磁場がある。したがって木星の磁気圏は木星より 107km 程度に広がっていると考えられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by