惣掟(読み)そうおきて

山川 日本史小辞典 改訂新版 「惣掟」の解説

惣掟
そうおきて

地下(じげ)掟・村掟とも。中世農民の自治的な組織である惣によって定められた掟。惣の成員による衆議,つまり一味同心によって守るべき規則を定めた。鎌倉後期~江戸初期に,規文・置文・定文・地下掟・惣分置目(おきめ)・郷置目などとよばれる数多くの惣掟が作られた。内容は,惣結合への敵対行為の禁止,水利や山野利用に関する規制,惣の検断防衛などである。違反者に対しては,惣として制裁を加えた。

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百科事典マイペディア 「惣掟」の意味・わかりやすい解説

惣掟【そうおきて】

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世界大百科事典(旧版)内の惣掟の言及

【村法】より

…中世になると畿内およびその周辺地域の村落では,荘園の名田(みようでん)=名主(みようしゆ)体制が弛緩して小農民の広範な成長がみられるようになるが,この時期に村落の乙名(おとな)層の自立団結が進み,いわゆる(そう)が形成される。惣は構成員による全体会議(惣寄合(そうよりあい))で守るべき規則(惣掟(そうおきて),惣置文(そうおきぶみ)などという)を決定した。これが中世の村法にあたる。…

※「惣掟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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