惰勢(読み)だせい

精選版 日本国語大辞典 「惰勢」の意味・読み・例文・類語

だ‐せい【惰勢】

〘名〙
一度勢いづいたものが、外部から力を受けない限り、そのままその勢いを保つ傾向
防雪林(1928)〈小林多喜二〉一「舟が、そして、川の中心を一間程切り抜けると、あとは今度は、その惰勢のように、楽になった」
② 今までの習慣や勢い。ずっと続いてきた癖。惰性
消息(1899‐1900)〈正岡子規〉「此度も発行遅延の事、前々よりの惰勢も有る事なれども、歳晩歳始の多忙に労れたる身に」

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