愛新覚羅顕琦(読み)あいしんかくらけんき

知恵蔵mini 「愛新覚羅顕琦」の解説

愛新覚羅顕琦

中国清朝王族粛親王善耆(しゅくしんのうぜんき。1866~1922年)の末女。日本人の養女となり、「東洋のマタ・ハリ」とも呼ばれた満蒙独立運動家・川島芳子(1907~48年)の実妹。清朝王族の最後の生き残りとされる。1918年、中華民国の旅順(現・中華人民共和国遼寧省大連市)生まれ。日中戦争下の日本に留学し、41年に中国に帰国。58年、反右派闘争で反体制の右派分子として逮捕され、15年の服役と5年以上にわたる強制労働を強いられる。釈放後は日本語学校を設立し、日本語教育に尽力。86年には日本語による自伝『清朝の王女に生れて』を日本で出版した。2014年5月26日死去。享年95。

(2014-5-29)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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