普及版 字通 「慇」の読み・字形・画数・意味
慇
14画
[字訓] いたむ・したしむ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は殷(いん)。〔説文〕十下に「痛むなり」とみえる。殷は身の反文に殳(しゆ)(ほこ)を加える形で、妊婦を殴(う)つ意。それを中で行うの字があり、妊婦に対する呪的儀礼を示す字。その心情を慇という。
[訓義]
1. いたむ、うれえる。
2. 慇懃、したしむ、ねんごろ。
3. 殷と通じ、さかん。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕慇 ネムコロ・サカリ・ウラム・ヤスシ/慇懃 ネムゴロナリ 〔字鏡集〕慇 イタム・ウラム・アハレフ・ネムゴロ・サカリ・ヤス(シ)
[熟語]
慇慇▶・慇懃▶・慇勤▶・慇潤▶・慇憂▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報