慣性周期(読み)かんせいしゅうき(英語表記)inertial period

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「慣性周期」の意味・わかりやすい解説

慣性周期
かんせいしゅうき
inertial period

回転する地球上では運動する物体に対して偏向力 (コリオリの力 ) が働くが,水粒子にこの偏向力のみが働き,周囲の水による圧力勾配はないものとすると,水粒子は円運動をすることになる。水粒子がこの円を1周するのに要する時間を慣性周期といい,緯度を φ ,地球の自転角速度を ω とすれば,2π/2ω sin φ となる。この2倍の時間は1振子日と呼ばれ,フーコー振り子の振動面が 180°回転するに要する時間である。北極では半日赤道では無限大,中緯度では約1日となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android