慣性周期(読み)かんせいしゅうき(その他表記)inertial period

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「慣性周期」の意味・わかりやすい解説

慣性周期
かんせいしゅうき
inertial period

回転する地球上では運動する物体に対して偏向力 (コリオリの力 ) が働くが,水粒子にこの偏向力のみが働き,周囲の水による圧力勾配はないものとすると,水粒子は円運動をすることになる。水粒子がこの円を1周するのに要する時間を慣性周期といい,緯度を φ ,地球の自転角速度を ω とすれば,2π/2ω sin φ となる。この2倍の時間は1振子日と呼ばれ,フーコー振り子の振動面が 180°回転するに要する時間である。北極では半日赤道では無限大,中緯度では約1日となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 コリオリ

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む