ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「慣性周期」の意味・わかりやすい解説 慣性周期かんせいしゅうきinertial period 回転する地球上では運動する物体に対して偏向力 (コリオリの力 ) が働くが,水粒子にこの偏向力のみが働き,周囲の水による圧力勾配はないものとすると,水粒子は円運動をすることになる。水粒子がこの円を1周するのに要する時間を慣性周期といい,緯度を φ ,地球の自転角速度を ω とすれば,2π/2ω sin φ となる。この2倍の時間は1振子日と呼ばれ,フーコーの振り子の振動面が 180°回転するに要する時間である。北極では半日,赤道では無限大,中緯度では約1日となる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by