普及版 字通 「憺」の読み・字形・画数・意味
憺
16画
[字訓] やすらか・たのしむ・しずか
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(たん)。〔説文〕十下に「安らかなり」とあり、〔楚辞、九歌、東君〕に「る憺(たの)しみて歸ることをる」、〔楚辞、九歌、山鬼〕「靈脩に留まりて、憺しみて歸ることをる」など、〔楚辞〕に用例が多い。〔説文〕の次条に「怕は爲すこと無きなり」とあり、憺怕とは安静であることをいう。のち澹泊の意に用いる。
[訓義]
1. やすらか、さだまる。
2. たのしむ。
3. しずか。
4. うごく、おそれる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕憺 ヤスシ・イタム・シヅカナリ・タヒラカナリ 〔字鏡〕憺 シタタカナリ・ヤスシ・タヒラカナリ・シヅカナリ・タヒラカ
[熟語]
憺畏▶・憺乎▶・憺折▶・憺然▶・憺憺▶・憺怕▶
[下接語]
威憺・温憺・玄憺・惨憺・恬憺
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報