懐土(読み)かいど

精選版 日本国語大辞典 「懐土」の意味・読み・例文・類語

かい‐どクヮイ‥【懐土】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「論語‐里仁」の「君子懐徳、小人懐土」による )
  2. 住んでいる土地をなつかしみ、それにやすんずること。
  3. 故郷を恋しく思うこと。望郷の念。
    1. [初出の実例]「何ぞ况むや人倫、思ひに於て何か懐土の情なからむ」(出典:将門記(940頃か))
    2. [その他の文献]〔漢書‐叙伝上〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「懐土」の読み・字形・画数・意味

【懐土】かい(くわい)ど

いまのすまいに満足する。また、故郷をなつかしむ。魏・王粲登楼の賦〕人は土を懷ふに同じ。豈に窮にして心を異にせんや。

字通「懐」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android