成川(読み)なるかわ

日本歴史地名大系 「成川」の解説

成川
なるかわ

[現在地名]多気町成川

野中のなか村の南、集落とちヶ池と檜皮ひわだ池に挟まれた所で、村中熊野街道が走る。天正四年(一五七六)赤色不動明王画像包紙(度会郡度会町国束寺蔵)裏書に「西原神福寺」とある西原にしはらは当村をさすと考えられる。「三国地志」は「野中支郷」と記し、「五鈴遺響」は「野中属邑成川新田」といい、はら(現度会郡玉城町)の西原は野中成川のことであるとしている。

石神いしがみ社が字名古なごにあり布留御魂を祀る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の成川の言及

【山川[町]】より

…農業は広大な畑地と亜熱帯性気候を利用した園芸農業が主で,特産の山川漬の原料であるダイコンや,グラジオラスなどの花卉を産する。 町域には鰻(うなぎ)池長崎鼻や成川(なりかわ)遺跡,18世紀初めに琉球からサツマイモの種苗を移入した前田利右衛門をまつる徳光神社があり,また成川温泉(純食塩泉,47~102℃),鰻温泉(単純泉,52~90℃)など温泉も多い。JR指宿(いぶすき)枕崎線,国道226号線が通じる。…

※「成川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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