成川(読み)なるかわ

日本歴史地名大系 「成川」の解説

成川
なるかわ

[現在地名]多気町成川

野中のなか村の南、集落とちヶ池と檜皮ひわだ池に挟まれた所で、村中熊野街道が走る。天正四年(一五七六)赤色不動明王画像包紙(度会郡度会町国束寺蔵)裏書に「西原神福寺」とある西原にしはらは当村をさすと考えられる。「三国地志」は「野中支郷」と記し、「五鈴遺響」は「野中属邑成川新田」といい、はら(現度会郡玉城町)の西原は野中成川のことであるとしている。

石神いしがみ社が字名古なごにあり布留御魂を祀る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報