成相村(読み)なりあいむら

日本歴史地名大系 「成相村」の解説

成相村
なりあいむら

[現在地名]高松市成合町なりあいちよう

鹿角かのつの村の西、香東こうとう川流域に立地し、高松・金毘羅街道が通る。古代の香川郡成相ならい(和名抄)の遺称地。慶長一四年(一六〇九)一一月日の生駒一正宛行状(遠山文書)香西こうざい郡成相の七〇石が遠山勝五郎に、同一六年一二月二九日の生駒正俊宛行状(同文書)で同所七〇石が遠山平兵衛に宛行われている。寛永国絵図には成相郷とみえ、高八三二石。寛永一七年(一六四〇)の生駒領高覚帳では成相村で、高八五七石余。池泉合符録によれば円座えんざ村の上所井、当村柳井から合せて二〇六石余、当村下所井から一四五石余、当村板倉出水から三八石余などの水掛りを得ていた。


成相村
なれあいむら

[現在地名]南国市成合なれあい

天行寺てんぎようじ村の北に位置する山村甫喜山ほきやま(現香美郡土佐山田町)の枝郷の一。天正一六年(一五八八)の成相谷地検帳は内題に「穂岐山六名之内成相谷地検帳」と記され、穂岐山ほきやま六名の一であった。同地検帳によると検地面積五町九反余、うち三町二反余は長宗我部元親の従兄弟比江山掃部助の給地、二町六反余の切畑は成相分としてかつての成相名の名主に残されている。屋敷数八、うち居屋敷六。

元禄地払帳によると総地高七二石余、うち本田高三二石余、新田高三九石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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