戒場(読み)カイジョウ

デジタル大辞泉 「戒場」の意味・読み・例文・類語

かい‐じょう〔‐ヂヤウ〕【戒場】

仏教で、僧に戒律を授ける式場。高く築く戒壇に対して、平地に設けられる。

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精選版 日本国語大辞典 「戒場」の意味・読み・例文・類語

かい‐じょう‥ヂャウ【戒場】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。戒を授受する道場
    1. [初出の実例]「南都は又夏臈得度之戒場也」(出典:平松家本平家(13C前)四)
    2. [その他の文献]〔行事鈔‐上二〕

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日本歴史地名大系 「戒場」の解説

戒場
かいば

三箇院家抄(内閣文庫蔵大乗院文書)の宇多郡庄々郷々注文の大乗院方に「戒場」とみえ、興福寺大乗院領荘園と考えられる。宇陀郡田地帳案(春日神社文書)には「貝波かいは跡 定田二町半 分米二十八石三升内 仏神領分十七石七斗九升 残分米十石二斗四升五合アリ 麦大豆八石二斗アリ 以上二十二石四升 用途三貫六百此内ニテ油五升峯ノ堂領」とある。

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