戒脈(読み)かいみゃく

精選版 日本国語大辞典 「戒脈」の意味・読み・例文・類語

かい‐みゃく【戒脈】

〘名〙 戒伝授の血脈。一般には仏祖以来の戒を伝えた僧名系譜を記す。この称を用いた血脈譜には珍養の「広血脈」や「元応寺流戒脈」などがある。→血脈(けちみゃく)
茶話(1915‐30)〈薄田泣菫居士大姉祖母さん一生の間大事にしてゐた箱を開てみると、何時の間にか戒脈(カイミャク)紛失(なく)なってゐるのに気が注(つ)いた」

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デジタル大辞泉 「戒脈」の意味・読み・例文・類語

かい‐みゃく【戒脈】

仏祖以来、戒法を伝授してきたことを示す系譜。

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世界大百科事典(旧版)内の戒脈の言及

【血脈】より

…その事実を文書に図示するのが特色で,系譜は朱線で示されることが多い。宗派の教理を伝えた系譜を宗脈または法脈といい,戒を伝えた系譜を戒脈という。教法の相承を〈血脈を白骨にとどめ,口伝を耳底に納む〉などと表現する。…

※「戒脈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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