戸惑(読み)とまどい

精選版 日本国語大辞典 「戸惑」の意味・読み・例文・類語

と‐まどい‥まどひ【戸惑】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 夜中に目をさまし、寝ぼけて方角がわからなくなってまごつくこと。ねまどい。
    1. [初出の実例]「いやわっちは小便におきた所が、つい戸まどいをして」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)二)
  3. はいるべき家、部屋などがわからなくてまごつくこと。
    1. [初出の実例]「若後家の淋しい道を知て居 戸まどひの味な所にかしこまり」(出典:俳諧・武玉川(1750‐76)五)
  4. 手段や方法がわからずまごつくこと。勝手がわからないで躊躇すること。
    1. [初出の実例]「母親も戸惑(トマドイ)して此処少時(しばらく)黙然(だんまり)」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む