黙然(読み)モクネン

デジタル大辞泉 「黙然」の意味・読み・例文・類語

もく‐ねん【黙然】

[ト・タル][文][形動タリ]もくぜん(黙然)」に同じ。
「しばらく―として三千代の顔を見ているうちに」〈漱石それから

もく‐ぜん【黙然】

[ト・タル][文][形動タリ]口をつぐんでいるさま。もくねん。「黙然と座っている」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「黙然」の意味・読み・例文・類語

もく‐ねん【黙然】

〘形動タリ〙 (「ねん」は「然」の呉音) =もくぜん(黙然)
菅家文草(900頃)五・鶯「自初出一レ谷被人憐、春色尽時自黙然」
太平記(14C後)二六「廉頗又此由を聞て、黙然(モクネン)として大に耻けるに」 〔維摩経‐中〕

もく‐ぜん【黙然】

〘形動タリ〙 (「ぜん」は「然」の漢音) だまっているさま。口をつぐんでいるさま。もくねん。
源平盛衰記(14C前)一五「彌勒慈尊は、大厦堂に黙然(モクゼン)として座し給たりける」 〔戦国策‐斉策〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「黙然」の読み・字形・画数・意味

【黙然】もくぜん

黙々としたまま。

字通「黙」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android