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だんまり だんまり

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

だんまり
だんまり

歌舞伎の演出の一つ。「暗闘」とも書く。暗闇のなかで,互いに無言で探り合う動作を様式的に見せるもの。その萌芽は享保期 (1716~36) にあるが,安永1 (72) 年から発達した。種類も多く,「時代だんまり」は山中の辻堂などで盗賊,修験者,若侍,女賊,家老などが,白旗やお家の重宝などを探り合うもので,さまざまの形の見得 (みえ) を交え大薩摩下座音楽を多く使った演出をとる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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百科事典マイペディアの解説

だんまり

歌舞伎演出の一種。暗やみの中でさぐり合いながら争うさまを様式的に演じること。登場人物は原則として無言なので,黙りから転じた語らしい。種類は多いが,大別して,俳優を紹介する意味で独立の幕として演じる〈時代だんまり〉と,世話物の一場面として作られた〈世話だんまり〉がある。
→関連項目大薩摩節パントマイム

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とっさの日本語便利帳の解説

だんまり

暗闇の中の演技。何人かの人物がせりふなしで探り合いをする様式。

出典|(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」
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世界大百科事典 第2版の解説

だんまり

歌舞伎の演出の型の一つ。暗闇の場面,何人かの人物が終始無言で,ものをさぐり合い,奪い合う立回りを様式化したもの。独特の下座音楽を用い,ゆっくりとしたテンポの舞踊的な動きをする点に特色がある。音楽性,絵画性,舞踊性を格別に重んじる点で,荒事と並んで江戸歌舞伎の体質を象徴する演出様式といってよい。〈時代〉様式による〈時代だんまり〉と,〈世話〉様式による〈世話だんまり〉の別がある。 〈時代だんまり〉の歴史は古いが,いつから行われはじめたのかは不詳である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

だんまり
だんまり

歌舞伎(かぶき)の特殊演出。ときには狂言の名としても用いる。暗闇(くらやみ)のなかで、たいせつな宝物や手紙をめぐって幾人かの人物が探り合いの立回りをする場面を様式化したもの。いっさい台詞(せりふ)を使わないのが特色。多く深山幽谷の場面で、座頭(ざがしら)の俳優が扮(ふん)する大盗賊をはじめ、さまざまの階級の男女が登場する。大薩摩(おおざつま)の情景描写が終わると浅黄幕を切って落とし、下座(げざ)音楽にあわせてゆっくりとした舞踊的な演技を行う。1日の狂言の筋とはあまり関係がなく、いろいろな役柄の俳優の顔見世(かおみせ)的な性格が濃い。『鯨(くじら)のだんまり』『宮島のだんまり』『鞍馬山(くらまやま)のだんまり』などは有名で、独立の一幕物として上演することも多い。本来は時代物の狂言だけについていたものだが、寛政(かんせい)期(1789~1801)以降、世話物にもだんまりの一場面を設けることが始まり、これを「世話だんまり」という。『四谷(よつや)怪談』の「隠亡堀(おんぼうぼり)」はその典型的な例である。世話だんまりは筋の展開と結び付いており、この場で残った謎(なぞ)を後の場で解決するように構成するのが普通で、この仕組みを「だんまりほどき」とよんだ。[服部幸雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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世界大百科事典内のだんまりの言及

【歌舞伎】より

…江戸末期の〈生世話〉も徹底した写実主義の演劇になったわけではなかった。たとえば,正面を向いてする演技,見得立回りだんまりといった様式,大道具,小道具,化粧,扮装などは,いずれも絵画的もしくは彫刻的な景容の美しさを目標とし,下座の音楽や効果,ツケの類は写実性をめざすものではなく,情緒的な音楽性をねらい,あるいは擬音を様式化して誇張したものである。どんな場面の,どんな演技・演出も,舞台に花があり,絵のように美しい形に構成されていなければならない。…

【見得】より

…〈柱巻きの見得〉は建物の柱または薙刀(なぎなた)のようなものに手と足をかけてきまる見得。見得を連続的に演じるのを目的とした〈だんまり〉の場合は,座頭が演じることになっている。別に《鳴神》,《千本桜》の覚範などに見られる。…

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