戸河内村鉄山(読み)とごうちむらてつざん

日本歴史地名大系 「戸河内村鉄山」の解説

戸河内村鉄山
とごうちむらてつざん

近世、村内各地にあった鑪・大鍛冶屋。戸河内の鉄山は山県郡鉄山の過半を占め、名実ともに主産地であった。近世前期には本百姓の経営するもののほか、町人経営や藩営の鉄山もあったが(「加計万乗」隅屋文庫蔵)、元禄年代(一六八八―一七〇四)以降はすべて百姓経営になった。

享保一二年(一七二七)には戸河内村内に鑪二ヵ所、大鍛冶屋七軒があったが、当村の経営者は一人もおらず、加計かけ(現加計町)の隅屋八右衛門、都志見つしみ(現豊平町)の七郎左衛門をはじめ他村の者であった(「山県郡村々諸色覚書」室屋文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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