戸閾(読み)トジキミ

デジタル大辞泉 「戸閾」の意味・読み・例文・類語

と‐じきみ【戸×閾】

しきみ」に同じ。
(「軾」とも書く)牛車ぎっしゃの前の口の下にわたした仕切り板

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「戸閾」の意味・読み・例文・類語

と‐じきみ【戸閾】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 門の内外、部屋の内外を仕切るために下に敷いた横木。しきみ。しきい。とじき。
    1. [初出の実例]「凡そ宮門(みかと)を出(まか)で入(まゐ)らむときは、両つの手を以て地を押し、両つの脚をもて跪きて、梱(トシキミ)を越えて、立て行け」(出典日本書紀(720)推古一二年九月(岩崎本訓))
    2. 「中御門のとじきみ引きすぐる程」(出典:枕草子(10C終)三)
  3. ( 「軾」とも ) 牛車(ぎっしゃ)の部分の名。車の前の口の下に、横にわたした仕切り板。高欄(こうらん)。〔十巻本和名抄(934頃)〕

と‐じき【戸閾】

  1. 〘 名詞 〙とじきみ(戸閾)新撰字鏡(898‐901頃)〕

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普及版 字通 「戸閾」の読み・字形・画数・意味

【戸閾】こいき

しきみ。

字通「戸」の項目を見る

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